インスタグラムのロゴって勝手に使っていいの?

Instagram(以下、インスタグラム)のロゴを自分のウェブサイトやブログに掲載したい!そんなニーズはたくさんあると思いますが、これは法的に許されることなのでしょうか?「著作権」という言葉がふわっと頭をよぎりますよね、、、?

「インスタグラムのロゴを、無断転載できるのか?」という疑問について、答えは「できる」です。その仕組について以下解説します。

目次

インスタグラムのロゴと著作権

インスタグラムのロゴには、著作権が発生している可能性が高いです。

ここで、「保護される可能性が高い」という曖昧な言い方をしているのは、実は、企業のロゴには、著作権が成立するものと、成立しないものがあるからです。たとえば単に文字を羅列しただけのものだと、著作権が認められないことがあります。

有名な例としては、アサヒビールの「ASAHI」というロゴの著作権が認められなかった裁判例があります。

この論点についてはまた別の記事で細かく解説しますが、ビジネスの観点では、他社のロゴには著作権が発生している可能性があることを前提にして対応するのが無難です。

そして、著作権法には、「著作物を二次利用する場合は、著作権者の許諾が必要」という規定があります。つまり、インスタグラムのロゴを利用する場合は、インスタグラム側からの許諾が必要ということになります。

では、インスタグラム側から許諾を得るにはどうすればいいのでしょうか?

この点、インスタグラムでは、ロゴの利用に関するガイドラインを準備しており、ガイドラインの条件に従えば、個別の許諾を取らずにロゴを使えることになっています。

ではその内容を具体的に見ていきましょう。

インスタグラムのガイドライン概説

具体的には、以下のルールに違反しなければ、個別の許諾を取ること無く、インスタグラムのロゴを自由に自社のウェブサイトやブログに転載することができます。

Instagramブランドと自社ブランドのバランスを取る

Instagramブランドを代表するときは、次の点に注意してください。

  1. パートナーシップ、スポンサーシップ、推奨を示唆することは避けてください。
  2. Instagramブランドを最も目立つ要素にしないでください。
  3. 台本やストーリーラインの一部として、Instagramブランドをネガティブなコンテキストで使わないでください。Instagramの利用規約とコミュニティガイドラインに準拠する必要があります。

「Instagram」という語に一貫性を持たせる

Instagramブランドを代表するときは、次の点に注意してください。

  • Instagramの最初の文字「I」は大文字のまま、周囲のコンテンツと同じフォントサイズ、同じスタイルを使います。
  • Instagram APIを使うアプリ、ウェブサイト、商品またはサービスを提供する場合や、Instagramと互換性があるか、Instagramに関連するアプリ、ウェブサイト、商品またはサービスを提供する場合、説明的に、アプリが「Instagram用」であること、またはキャンペーンが「Instagramで」行われることを知らせる目的以外では「Instagram」という語を使用しないでください。
  • 「Instagram」という語を変更または省略したり、別の言語に翻訳したりしないでください。あるいは、英語アルファベット以外の文字で表現したり、ロゴを使って置き換えたりしないでください。
  • 「Insta」や「gram」という文字列をあなたのブランドと組み合わせて使用しないでください。
  • Instagramブランドの一部を会社名、その他の商標名、一般的な語と組み合わせて使用しないでください。

Instagramを他のソーシャルネットワークから切り離す

  • テレビコマーシャルで、InstagramをFacebookやその他のFacebook企業と共に言及することは可能です。
  • InstagramやFacebookと同じスポットで他のソーシャルネットワークについて言及しないでください。ただし、「…でフォロー」というコールトゥアクションは除きます。
  • 「Insta」または「gram」という語を使うハッシュタグを作成した場合、これを他のソーシャルネットワークで使うことはできません。また、このハッシュタグの権利を取得したり、適用したりすることはできません。
Instagram ブランドガイダンス https://about.meta.com/ja/brand/resources/instagram/instagram-brand/ より引用

比較的一般的な事柄が並んでおり、特殊な使い方をしない限りは自社のホームページやブログでのロゴ掲載は問題なさそうです。

ロゴの画像データは必ず公式サイトからダウンロードしよう

では、実際にロゴを掲載するとして、ロゴの画像データはネットに落ちているものを拾ってきても良いでしょうか?

これはNGです。

METAが細かくロゴの幅やサイズなどガイドラインで指定しているため、万が一他人が編集加工した、本来のガイドラインに基づかないロゴデータを使ってしまった場合、著作権侵害になってしまう可能性があります。

そのため、かならず公式サイトから画像データをダウンロードしましょう。

上述のブランドガイドラインのページで、ちゃんとzipファイルで提供されています。無料でダウンロードできるのでこれを使ってください。

ロゴの種類

ダウンロードしてみるとわかりますが、実は、インスタグラムのロゴは一種類ではありません。

公式サイトからダウンロードすると、「Gradient Glyph」「White Glyph」「Black Glyph」の3種類があることがわかります。さらにそれぞれについて、.ai、.jpg、.png、.svgの各拡張子ファイルが準備されており、大変丁寧です。

自身の用途にあった画像データを使いましょう。

具体例:自社ホームページにおける利用

ガイドラインに従って考えてみると、自社ホームページにおける利用は特に問題がなさそうです。

ガイドラインで関係する部分は、

Instagramブランドと自社ブランドのバランスを取る

Instagramブランドを代表するときは、次の点に注意してください。

  1. パートナーシップ、スポンサーシップ、推奨を示唆することは避けてください。
  2. Instagramブランドを最も目立つ要素にしないでください。
  3. 台本やストーリーラインの一部として、Instagramブランドをネガティブなコンテキストで使わないでください。Instagramの利用規約とコミュニティガイドラインに準拠する必要があります。

といったあたりですが、自社ホームページであることが明確である限り、特に問題はないでしょう。

ただし、インスタグラムの公式な代理店では無いにもかかわらず、代理店であるかのように誤認させるような形でロゴを使うことはガイドライン違反になる恐れがありますので注意しましょう。

具体例:ブログのおける利用

ブログにおける利用についても、主に関係するのは「自社ホームページにおける利用」で引用した部分と同様です。

ここでも、インスタグラムの代理店ではないにも関わらず代理店や公式パートナーであることを誤認させるような形でロゴを使うことはガイドライン違反になるおそれがありますので注意しましょう。

まとめ

この記事の内容をまとめると次のとおりです。

  • インスタグラムのロゴは著作権で保護されている可能性が高い
  • 著作権が発生するロゴの画像データを勝手に使ったら著作権侵害になる
  • インスタグラムの場合はガイドラインに従っていれば無断で使用できる
  • ただしロゴのデータは必ず公式サイトからダウンロードすること

ガイドラインに準拠しながら、積極的にインスタグラムのロゴを活用してみてくださいね。

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